植樹報告パート4 (2010年7月21日)

プロジェクト第3弾「カウラに桜の樹を!」活動内容詳細はこちらです>>

1年でもっとも寒い7月下旬、冷たい雨の降るシドニーを早朝出発して、一路カウラへ! 約4時間半後、幻想的な深い霧の牧畜地帯を通り抜けると、やわらかな日が射しはじめ、いつものカウラの青い空が現れました。

過去3回の植樹はいつも桜祭りに合わせてカウラを訪れていたのですが、今度から正式に桜の植樹ができる時期は冬季限定となりました。以前からもちあがっていた「日本庭園で桜木を管理する」という話もようやく始動にこぎつけたようです。

今回植樹した2本を含め、IECの桜はこれで合計9本! それとは別にIECがご案内したお客様が個人的に植えられたものがほかに7本あります。

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サクラ・アヴェニューの植樹現場
呼びかけ人のひとりであるドン・キブラー氏と日本庭園の管理担当者が来てくれました

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植樹の取材にきた新聞社記者と談笑
Cowra Guardianという地方紙です

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完成記事"Avenue continues to grow"
ココで読めます

前回の3本は、深刻な水不足にみまわれた春先で枯れてしまう心配があったため、一時的に日本庭園の前に植えた後、最適な時期にサクラアヴェニューに移植することになっていたのですが、予定通り、収容所跡地からそれほど遠くないサクラ・アヴェニューに移植され、ちゃんと根を張っていました。

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前回植えた植樹番号#933の木
ちょっとヒヨワっぽい?がんばれ!

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同植樹番号#922
すくすくまっすぐ伸びてます

その前の年に一度植え替えられた3本、それから一番最初に植えた1本目の木も、朝晩の冷え込みに負けず、踏ん張っていました。同じ時期に植えた木でも育ち方はさまざまで、ご覧の通りとっても個性的ですが、それぞれ幹のサイズが一回り大きくなっていることが確認できて、ほっと一安心しました。

IECの寄贈した桜は、日本庭園から収容所跡地へ向かってサクラ・アヴェニューを進んでいくと、左に7本、右に2本あります。IECによる1本目の植樹から約4年がたち、この間に日本のテレビドラマなどで取り上げられる機会もありましたが、残念ながらここのところ植樹本数はほとんど増えておらず、9本は約50メートル程の間に近接して並んでいます。

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2007年の植樹番号917の木
ん?何でこんなに曲がってるんだ?

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同植樹番号918
だいぶ大きくなりました

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同植樹番号919
横にも上にもぐんぐん!やんちゃな印象

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2006年に植えた1本目=植樹番号904
写真では分かりにくいですが、小さな蕾も!

実は、今回植樹する意向を伝えた時にはまだカウラ市役所の管理下だったのですが、いやはやそのスローペースぶりといったら、もう本当にあきれてしまいます。実施までに1ヵ月もかかった挙句、最終的に植樹できる日の連絡が来たのは前々日。いつも事前に用意してくれていた桜木の前に置かれるネームプレートも植樹番号付きの表彰状も間に合わず、大変残念でしたが、「わたしたちはツアーの最後に毎日カウラの話をしている。この場に来られなくとも、桜の植樹を楽しみにしている人がわたしたちの後ろにたくさんいるのだから!」と訴え、ネームプレートの写真と表彰状をなるべく早く送ってくれるようにお願いしてきました。そんなわけで、植樹番号は正式に文書で知らせが来た段階で改めてお知らせしたいと思います。

わずか人口1万人ほどのオーストラリア内陸の小さな町で物事がスムーズにすすまないことや、関係者が高齢化していること、都会に出ていく若者が多いこと、その他諸々さまざまな事情を抱えていることは百も承知なのですが、サクラ・アヴェニューの活動が始まった頃の情熱を地元で受け継いでくれる若い人が、今こそ切実に必要なのでは、と深く考えさせられました。

それでも、今回また「IECオセアニア&ツアー参加者代表」として桜の苗木を植えるために再びカウラを訪れることができ、こうしてみなさまにご報告ができることをスタッフ一同心からうれしく思っています。同時に、日本人として、穏やかな気持ちで今この地に立てる平和の尊さが改めて身に沁みてきます。

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今回植樹した木No.1
planted by Tokiko & Middy

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同No.2
planted by Matt & Miyuki

(完:植樹報告パート4 - 2010年7月アップデート)